ゲームや仕事をしている際にパソコンの動きがモッサリしていたり、どんな性能のパソコンを選べばいいかわからず、困ったことはありませんか?
この記事ではパソコンのスペックやおすすめのスペックについて詳しく解説していきます。
目次
パソコンのスペックとは
パソコンのスペックとは「性能」を指すもので、具体的には「CPU」、「メモリ(RAM)」、「ストレージ(SSD・HDD)」、「GPU」、「OS」などが挙げられます。
スペックが高ければ高いほどパソコンの処理能力が高く、逆に低いほど処理能力は低いです。
次にスペックを構成する要素を一つずつ確認していきます。
その1.CPUについて
CPUとは、パソコンの処理における中心的な役割を担っているもので、人間における「頭脳」を指しています。
パソコンへの命令は一度CPUで処理されて行われるため、CPUが早く命令を処理することができれば、快適にパソコンが利用できます。
またCPUの性能を決めるものとしてメーカー、種類、周波数、コア数、スレッド数があります。
CPUのメーカーと世代
CPUのメーカーには大きく分けてIntelとAMDの2つがあります。各メーカーによって製造するCPUの名称が違うので確認しておきましょう。
IntelのCPU
ローエンドモデル | Celeron、Pentium、Core i3 |
ミドルレンジモデル | Core i5 |
ハイエンドモデル | Core i7、Core i9 |
AMDのCPU
ローエンドモデル | Athlon、Ryzen 3 |
ミドルレンジモデル | Ryzen 5 |
ハイエンドモデル | Ryzen 7、Ryzen 9 |
一般に、ローエンドモデル<ミドルレンジモデル<ハイエンドモデルの順で高性能になっていきます。
またCPUは世代ごとに性能に差が生じます。例えば、第13世代のCore i5の方が第9世代のCore i7より性能が上といったことが起きます。
Intelの場合、CPUの型番にある先頭1桁または2桁が世代を表します。
AMDの場合、CPUの型番からは世代を判別できません。
周波数、コア数、スレッド数
CPUの性能は周波数、コア数、スレッド数も関係します。
周波数とは1秒間に処理できる命令の量を表しています。周波数が高いほど処理速度が高いです。
コア数とは1つのCPU内にあるコアの数を指します。コンピュータ上で同時に複数の作業をこなす時に複数のコアで作業を分担ので、コア数が多いほど処理スピードが高いです。
スレッド数とは同時に実行できるプログラムの数を指します。
これらの数値は同じCPUのシリーズでも異なることがあるので注意しましょう。
その2.ストレージについて
ストレージとはパソコン内のデータを保存する記憶装置です。
ストレージ容量が大きいほど保存できるデータ量が多く、ストレージの種類(SSD・HDD)によってデータの読み込み速度が変わります。
ストレージの種類(SSD・HDD)
ストレージの種類にはSSDとHDDがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるので確認しましょう。
SSDのメリット・デメリット
メリット | ・処理速度が速い ・動作音が静か ・壊れにくい ・寿命が長い |
デメリット | ・大容量のものが少ない ・単価が高い |
HDDのメリット・デメリット
メリット | ・大容量のものが多い ・単価が安い |
デメリット | ・処理速度が遅い ・動作音がうるさい ・壊れやすい ・寿命が短い |
なお、最近ではSSDとHDDにおける価格差が縮まっており、SSDでも大容量のパソコンが増えています。
特に理由のない限り、SSDのパソコンを選ぶことをおすすめします。
その3.メモリ(RAM)について
メモリとはデータを一時記憶しておく場所で、パソコンにおいては「RAM」のことを表します。
ストレージを物入れとするなら、メモリは作業机にたとえられます。作業机が広いほど一旦使わないけどまた後で使うものをたくさん置けますよね。同様にメモリの容量が大きいとすぐに使いたいデータをたくさん取っておけます。
メモリが小さいとどうなる?
メモリが小さいとデータをストレージから取り出す回数が多くなるのでパソコンの動作が遅くなってしまいます。
作業机と物入れを行き来する必要があるため、時間がかかるわけです。
その4.GPUについて
GPUとは画像処理装置のことです。GPUの性能が高いほど動画やゲームの描写がきれいになります。
特に対戦ゲームなどのオンラインゲームに関してはGPUの性能が高いほど、快適にプレイを楽しめます。
GPUに関する注意点
パソコンを買った際のGPUはCPUに内蔵されているものと分離しているものがあります。内蔵GPUの場合、CPUを調べるとGPU性能もわかります。また、分離GPUは個別で型番が書いてあるので購入の際に確認してみましょう。
ゲームをがっつりやりたい人は分離GPUを、そうでない人は内蔵GPUを選ぶことをおすすめします。
その5.OSについて
OSとは日本語で「基本ソフトウェア」といい、システム全体の管理とアプリを動かす役割を担っています。OSがないとそもそもパソコンが動かないので非常に重要な存在です。
OSの種類
パソコンのOSはかなり多くの種類があります。代表的なものにWindows、MacOS、Linuxがあります。
特にWindowsは世界で最も普及しているOSであり、選べるパソコンも非常に多いです。
Windows HomeとProの違い
Windowsには家庭用のHomeと業務用のProがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるので確認しておきましょう。
Homeのメリット・デメリット
メリット | ・価格がお手頃 |
デメリット | ・セキュリティ面に不安がある |
Proのメリット・デメリット
メリット | ・便利な機能が多くついている ・セキュリティが高い |
デメリット | ・価格が高い ・機能が複雑 |
多くの方は家庭で使用すると思うので、Windows Homeを選ぶことをおすすめします。
おすすめのパソコンスペック
パソコンを構成する要素は非常に多いので、個々人の目的によって求められるスペックが違います。
そこでおすすめするスペックを汎用性重視、ビジネス重視、ゲーム重視の3つに分けて紹介します。
汎用性重視(ゲームも仕事もパソコン1台で解決したい人向け)
パソコン1台ですべて解決したい人は、使用する目的がその時々で異なるはずです。1台で何でもこなすのならば、ちょっと高性能なパソコンを選んでみましょう。
おすすめのスペック
CPU | Core i7またはRyzen 7 |
ストレージ | SSD 512GB |
メモリ(RAM) | 16GB |
GPU | 内蔵GPU |
OS | Windows11 Home |
軽いゲームや動画の編集程度なら内蔵GPUで大丈夫です。
ただし、マッチメイキングが必要なゲーム(Apex、フォートナイト等)や高いグラフィック性能を求められるゲーム(原神等)はプレイできない可能性が高いです。
ビジネス重視(書類作成やオンライン会議に使いたい人向け)
パソコンを完全に仕事用にしたい人は、高性能なパソコンを求める必要はないはずです。
ただし、オンライン上での会議を行うにはある程度のスペックが必要です。会議中にも同時並行で作業を行えるパソコンを選んでみましょう。
おすすめのスペック
CPU | Core i5またはRyzen 5 |
ストレージ | SSD 256GB |
メモリ(RAM) | 会議に参加するのみの場合:8GB 会議を主催する場合:16GB |
GPU | 内蔵GPU |
OS | Windows11 Pro |
メモリに関して注意する点として、会議に参加するのみの人は8GB、主催する人は16GBを選択するべきです。
ちなみに初期状態はWindows Homeでも、あとからWindows Proに変更できるパソコンもあるので自分に合ったOSを選ぶことができます。
ゲーム重視(いろいろなゲームも快適にプレイしたい人向け)
パソコンでゲームをプレイしたい人は、1つのゲームではなく複数のゲームを楽しみたいはずです。
どんなゲームにも対応できる非常に高性能なパソコンを選んでみましょう。
おすすめのスペック
CPU | Core i7またはRyzen 7 |
ストレージ | SSD 2TB |
メモリ(RAM) | 16GB |
GPU | 分離GPU |
OS | Windows11 Home |
GPUは必ずCPUと分離したものを選びましょう。
ゲームにおいてGPU、CPUともに大事ですが、GPUを優先してパソコンを選ぶことをおすすめします。
まとめ スペックを理解してパソコンを選ぼう
スペックはパソコンを使う上で1番重要な要素です。自分の用途にあったスペックを理解してパソコンを選びましょう。
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